貰ってからずっと愛用している PILOT S20 をご紹介

ー 「どうせなら、長く愛用できるお気に入りの1本を見つけたい。」

ペンケースを、愛用の Lemma(レンマ) のものに買い替えてから、漠然とそんな思いはあったものの、社会人になって使用する頻度が減ったという事もあり、なかなか新たに購入するに至らなかったのがシャープペンシル。

とは言え、折角ペンケースをアップデートしたのだから、1本くらいは良いシャーペンが欲しいと思っていた頃に、タイミング良く、文房具好きの友人がプレゼントしてくれたのが、このS20だ。

正直、このシャーペンを貰うまでは、良いシャーペンが欲しいと言っても特にこだわりがある訳ではなかったし、「デザインや機能が異なるだけで、安いシャーペンも高いシャーペンもそんなに変わらないのでは?」と勝手に思い込んでいた。

ところが、このシャーペンを使い始めてから、「同じシャーペンでもこんなに違うのか」と、その取り回しの良さや、滑らかな書き心地、手の疲れにくさに驚いたのを覚えている。

そこで今回は、僕が愛用しているPILOT S20と言うシャーペンについて、ご紹介していきたい。

初めて感じた”低重心”の書きやすさ

僕がこのシャーペンを使って特に驚いたのが、その書きやすさ。

今ままで使っていたシャーペンに比べて、サラサラと滑らかな書き心地で、長時間書いても手が疲れにくい。どうしてこんなに書きやすいのか気になって調べると、どうやらその理由の1つは ”低重心設計” にありそうだった。

シャーペンに限らずとも、「重心」は高い位置にあるより、低い位置にある方が、安定感が増すだろうと言う事は容易に想像できる。

だからと言って、今までに「このシャーペンは重心が高い位置にあるから書きにくい」なんて1度も思った事がなかったというか、気にした事もなかったので、重心の位置によって書きやすさがかなり変わることに驚いた。

同じく製図用シャーペンの rOtring 600 (下) と比べても、さらに低重心だ。

今まで長時間の筆記で手が疲れていたのは、自分でも知らず知らずのうちに、ペンを支えようと余計な力が入っていたと言うのも、理由の1つなのだろう。

重量は約18gと、一般的なシャーペン(10g前後だそう)に比べると少し重い。

「シャーペンは軽ければ軽いほど書きやすい」と思っていたので、どうしてわざわざ重くしているのかと思ったのだが、ペンに適度な重さを持たせてやることで、その重さを利用して文字を書く事ができ、余計な筆圧をかける必要がなくなる。

結果として、軽い力で筆記ができ、長時間使っても手の疲れにくいシャーペンを実現しているのだ。

手に馴染む流線型のボディ

低重心設計に加えて、流線型のボディはスリムで扱いやすく、持ち手のくびれも、指にフィットして持ちやすい。

グリップの部分に関して言えば、今までに使ってきたシャーペンはどれも、ラバー製やゲル製のものだったので、木だと滑りやすいのではないかと少し心配していたのだが、それも杞憂だった。

使い初めの頃こそ、木が乾燥していて少し滑りやすさを感じたのだが、使っていく内に徐々に手に馴染んで、意外にもしっかりとグリップしてくれるし、木材ならではの質感が心地良い。

元々製図用に開発されていると言う事もあり、ペン先の視界も良好。

重量や重心位置の工夫に加えて、ボディの形状や視界の良さも、このシャーペンが持つ書きやすさに繋がっているのだろう。

シックで高級感のあるデザイン

書きやすさは勿論、デザイン面も落ち着いた高級感のある作りで、個人的にはかなり好みだ。

ボディには、”樹脂含侵カバ材” と言う特殊な材料が使用されていて、これは、樹脂に浸透させた木材を高温高圧で圧縮したもの。

これにより、通常の木材では難しい高精度の加工や強度、吸水率の低さなどを実現しているそうだ。

0.5mmのモデルには5つのカラーが用意されており、僕の使っている物は ”マホガニー” と言うカラー。少し赤みがかった深いブラウンが落ち着いた印象で、とても気に入っている。

金属部分は艶消し加工が施されており、マットな仕上がり。

華美になり過ぎず落ち着いた風合いだから、普段使いからビジネスシーンまで、様々な場面で活躍してくれている。

まとめ

プレゼントしてもらってからずっと愛用しているS20。

思っていた以上に普段使っていたシャーペンとの違いを感じ、今では、何か書く時は迷わず最初にこのシャーペンを手に取る。

最近は、メモや資料作りなんかも、iPadなどのタブレットで綺麗に作る事ができるから、シャーペンを使う機会も徐々に減ってしまったが、僕は、ちょっとしたメモや勉強のための資料には紙を使う事もまだまだ多く、そんな時にお気に入りのシャーペンが1本あると気分も上がる。

価格は公式サイトで1本 2,200円(税込)とそれなりにするのだが、木軸のシャーペンは価格が高くなりがちで、有名な工房さんのものだと、最も安いもので4,000円台から。そう考えると、この価格は大手文房具メーカーだからこそ実現できた価格とも言えるだろう。

個人的には価格以上に満足できる商品で、本当に素敵なプレゼントを貰ったと思う。

書きやすさもデザインも大満足の、オススメできる1本だ。

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