今回は、僕が社会人1年目からずっと愛用しているペンケース、「Lemma(レンマ)」のbarcoペンケースをご紹介しようと思う。
使い始めてもう4年になるが、今も壊れたりすることもなく快適に使えていて、お気に入りの革製品の1つなので、気に入っているポイントなどを踏まえながら紹介していきたい。
Contents
気に入っているポイント3つ
深いエイジングが楽しめる上質なレザー
このペンケースに使われているのは「ミネルバリスシオ」という革。
イタリアンレザーの1つで、革好きな方であれば1度くらいは名前を聞いたことがある方もいるのではないだろうか。
イタリア語で「なめらかな」という意味を持つ「Liscio(リスシオ)」の言葉通り、革の表面にシボがなく、とてもなめらかな仕上がりが特徴。
ミネルバリスシオは、イタリアのフィレンツェにある「バダラッシカルロ社」で生産されている。同社はイタリアで1000年以上の歴史を持つ「バケッタ製法」という革の製造方法を、現代に甦らせた事で有名なタンナー*1。そのバダラッシカルロ社を代表する革の1つが、この「ミネルバリスシオ」だ。
※1:動物の「皮」を鞣して、製品として使用できる「革」の状態にする製革業者のこと。
バケッタ製法は生産に時間が掛かるため大量生産には向いていないが、敢えて、伝統的な手法で高品質な革を少数生産している所に、革造りに対するこだわりが感じられる。
革の製造工程の中で、時間をかけてじっくりとオイルを染み込ませているため、他の革と比較してオイルを多く含んでいるのもこの革の特徴の1つ。使い始めこそマットな風合いの仕上がりだが、使い込んでいくほどに革製品ならではの艶が出て、自分だけのエイジングを楽しむことができる。
視認性が良く中の物が取り出しやすい形状
特徴的な三角形のフォルムは、収納している文房具を取り出すのに便利な形状。
僕は普段、そんなに沢山の文房具を持ち歩く訳ではないので、収納力についてはペンケース選びのポイントとして、それほど気にしていた訳ではなかったが、ハサミやスティクのりなど、大きな物でもラクに収納できるサイズ。それにファスナーを底面近くまで下ろす事ができるため、口を大きく開く事ができ、中の視認性も良い。
今までにも似たようなサイズ感のペンケースを使ってきたが、ものによっては取り出し口が大きく開かず、使いたいものを探すのにケースの中をゴソゴソと探す必要があったり、上に重なっているペンなども一緒に取り出す必要があったりした。
その点、このペンケースは取り出し口が広いので、使いたい物をサッと見つけることが出来るし、取り出す時も他の文房具が邪魔になったりせず、スムーズに出し入れできるのが良い。
なめらかな動きを実現した最高級モデルのメタルファスナー
レビューを見ていて意外と多く見かけたのが、「ファスナーの動きがなめらかで良い」というもの。
確かに、4年間ほぼ毎日使っている今でもすごくなめらかに動くし、僕としても気に入っている部分。ただ、使われている革について調べたことはあっても、ファスナーについて調べたことは無かったため、どんなファスナーが使われているのか少し調べてみた。
このペンケースのファスナーに使用されているのは、YKK社の「EXCELLA(エクセラ)」というモデル。同社のメタルファスナーの中で最高級のモデルで、一流ファッションブランドのバッグ等にも採用されているそう。
このファスナーが最高級である理由は、金属エレメント1つ1つの全面に入念に磨きがかけられいるからで、それによって、なめらかなスライダーの滑りを実現しているという事だそうだ。
ペンケースは頻繁に開け閉めするため、どうしてもファスナーには負担が掛かりがち。ファスナーが噛んでしまったり、スムーズに動かないと小さなストレスになるから、なめらかに開閉できる事は、快適に使う上で欠かせない条件だろう。
人によっては不便かも?というポイント
仕切りやポケットがない
個人的には使っていて不便な所が1つもないペンケースだが、人によっては気になるかも、と思うポイントが1つだけある。
それは、仕切りやポケットがない事。
ペン類と定規やシャーペンの芯などを分けて収納する事ができないため、分けて収納したい派の人は注意が必要。
僕はあまり細かく収納しないので特別不便に感じた事はないが、唯一、紙の付箋の収納だけは工夫が必要だった。どうしても、直接ペンケースに入れてしまうと、持ち運んでいる間に他の文房具と当たってグシャっとなってしまうため、今はケース付きの付箋を購入してペンケースの中に収納している。
ペン類とその他の物を分けて収納したい場合は、別のケースに収納する必要があるため、自分の持ち物に合わせて考えていきたい所だ。
まとめ
簡単にまとめるとオススメのポイントは…
人によっては気になるかもというポイントは…
革製品の中ではかなりカラーバリエーションも豊富で、7種類から選択可能。
また、ミネルバリスシオという素材は、革製品の醍醐味でもあるエイジングを比較的早く体感できる素材なので、初めて革製品を使う方やプレゼントなどにもお勧め。
個人的には、デザインも機能性も文句無い、理想のペンケースで、これからも長く愛用していきたいと思えるアイテム。
もし、このペンケースの購入を考えている方がいれば、この記事が少しでも参考になれば幸いだ。
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レザーのペンケースについては、個人的に気になるブランドなんかをまとめた記事も書いているので、他のペンケースも併せて検討したいという方は、こちらの記事も一度読んでみてほしい。
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