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Panasonicの電動シェーバー「ラムダッシュ」を使い始めて約5年。
僕自身、シェーバーにこだわりはなかったのだけれど、当時同期に激推しされ、そこまで言うならと購入したのがキッカケだ。
正直、数万円もする高級シェーバーに半信半疑ではあったのだけれど、同期の熱量に押されるうちに、だんだんと試してみたくなり、「高い分、長持ちするなら良いか」と思い購入。
実際、使い始めてすぐに「これはもう元には戻れないかも」と思ったことを覚えている。
剃った時のツルツルの仕上がりや、シェービングのスピード、自動洗浄機を使った手入れの楽さは想像以上に使い勝手が良く、これを経験してしまうと数千円のシェーバーを使っていたあの頃に戻るのは難しい。
だからこそ、今まで特に買い替えも検討せずにずっと気に入って使ってきた「愛用品」だ。
5年間トラブルもなく、さすがはPanasonicという感じではあったのだけど、替刃もろくにせず使っていたため、さすがにそろそろ切れ味の劣化を感じるようになり、加えて、最近ではヘッド部分の塗装がハゲて顔に付着するという状態になりつつあった。
さすがにそろそろ買い替えの時期かなと思っていた矢先に、Amazonセールがやっているのを見つけ、シェーバーを探してみると、ブラウンのシリーズ9がかなりお買い得になっているのを見つけた。
ラムダッシュは確か最上位機種だったと記憶しているけど、低価格のシェーバーと最上位モデルを使ってきて「結局、どんな機能があれば自分が満足するか」も分かってくる。
そこで今回は「最上位機種にこだわらなくてもOK」と判断。自動洗浄は外したくなかったので、自動洗浄機が付属しないミドルレンジ以下のモデルは選択肢から外し、今回はブラウンのシリーズ9 Sportというモデルをセレクトした。位置付け的には上位機種の下位グレードといったところだろうか。
事前調べでは、「ラムダッシュは深剃り」「シリーズ9は肌に優しい」という評価が多かったが、そんなに大した違いはないだろうと思い、新型のラムダッシュも検討したのだけれど、今回はよりコスパを重視してブラウンに買い替えたと言う訳だ。

しかし、そんな僕の甘い予想は良い意味で裏切られたと言って良い。
ラムダッシュとブラウン、両方のシェーバーを使ったあとで改めて実感したのが、「ラムダッシュは深剃り」「ブラウンは肌へのダメージが少ない」という評価は間違ってないと言うこと。加えて、その差をかなり明確に感じると言うことだ。
正直、メーカーが違うだけでここまで違いを実感できるとは思ってもみなかった。
そこで、今回はラムダッシュユーザーだった僕がブラウンのシリーズ9に買い替えて感じたことや、それぞれの違いをレビューしていこうと思う。
発売時期も異なり、最上位モデル同士の比較というわけでもないのだけれど、「良い物を長く使う」という視点から、各ブランドの特徴を書いていきたいと思うので、買い替えを検討している人の参考になれば幸いだ。
Contents
シェーバー本体の比較

最も感じた違いは「肌への優しさ」
コスパを重視してブラウンに買い替えた僕だが、実際に使い始めてから最も驚かされたのは肌への優しさだ。

今まで数千円のシェーバーから上位モデルのラムダッシュまで、3台のシェーバーを使ってきたが、どれもシェービング後は多少の肌のひりつきを感じていた。
上位モデルのラムダッシュと言えど、アゴのラインや少し肌荒れしているところなど、角度や場所によっては深剃りすぎて出血することが少なからずあったのは事実。
とは言え、毎回というわけではないし、化粧水を塗る時に肌に若干ヒリヒリするかな、程度だったので「電動シェーバーならこんなものか」くらいにしか思っていなかった。
でも、ブラウンを使い始めてすぐに、それが間違った認識だったと気付かされた。
つい昨日まで感じていた肌のヒリつきが、シェーバーを変えただけで全くなくなったのだ。シェービング後に顔を洗う時も、化粧水を塗る時も、一切ヒリついたり染みたりすることがない。
多少のヒリつきは電動シェーバーなら仕方がないと思っていたのだが、長年肌荒れに悩まされていた僕としては、もう少し早くこの違いを知っていれば、肌のコンディションも違っていたかもしれないなと思うほど。
これが僕が感じた1番の大きな違いと言って良いだろう。
剃り残しはないが「仕上げ」に必要な回数は増えた

一方で、ラムダッシュに比べて一度で剃り切る「速さ」はやや劣るかなと言う印象。
特にアゴの辺りやノド元など、ヒゲの向きが複雑な箇所を仕上げるには、ラムダッシュより少し多めに往復する必要がある。
具体的なイメージで言うと、今までラムダッシュで2〜3往復で仕上がっていた箇所が、ブラウンだと4〜5往復くらいするようなイメージだ。シェービング全体でかかる時間も、今までは3分くらいだったのが4分くらいかかるようになったと思う。
僕にとっては、ストレスになるほどの差ではないけれど、毎朝の煩わしい髭剃りの時間を少しでも短くしたいと思う方にとっては結論が分かれるだろう。
シェービングの時間を可能な限り減らしたい方や、「深剃りの性能」を突き詰めて追い求める方にとっては、ラムダッシュに軍配が上がると思う。
ブラウンは「肌に吸い付く」ような感覚
剃り心地の違いでもう一つ感じたのは、ヘッドの密着性の違い。
今思えば、ラムダッシュの時は、剃る箇所に合わせてヘッドの角度をある程度自分で調整していたと思う。これは、ラムダッシュが深剃り性能が高い反面、強く押し付けすぎると出血したり肌を傷つけたりするリスクがあったため、無意識のうちに「力加減」や「角度」に気を使っていたからだと思う。
一方でブラウンは、刃のサスペンション(?)の動きがラムダッシュに比べて大きく、肌に押し当てるだけでヘッドが顔の凹凸に吸い付くようにフィットしてくれる感覚がある。


ヘッド部自体の可動域や動きにそれほどの差は感じなかったから、刃の作りの違いによるものなのだろうか。
ラムダッシュの時なら特にアゴのラインは剃る角度によってよく血が出たりしたので、結構気を使って剃っていたのだけれど、ブラウンに関しては結構力を入れてヘッドを押し付けても血が出たりすることがないため、安心して剃ることができる。
結果として、力加減や角度に気を使わなくても良くなったことで、アゴのラインや肌荒れが気になる部分など、デリケートな部分を今までよりも安心して剃りにいけるという精神的なメリットは個人的にかなり大きいと感じる。
使用時の振動はブラウンの方が強い
ラムダッシュとブラウンを比べると、シェービングしている時の音量は大差ないが、ブラウンの方が振動がダイレクトに手に伝わってくる感じがあった。
だからと言ってシェービングに影響はないのだけれど、使用中のフィーリングとしては、よりラムダッシュの方が快適な剃り心地だと言える。
デザインとサイズ感、重さの比較
サイズ感については、どちらもほぼ同じくらいの大きさ。

ただ、ラムダッシュの方がヘッドがゴツい分、やや厚みがあるように感じる。長年ラムダッシュユーザーだった僕からすると、ブラウンの方は平べったくのっぺりした印象だ。

その分、重さに関してはブラウンの方が軽量。(メーカーの資料によると約15gくらいの差)
シェーバーを選ぶ際に重量を気にしたことはないが、使うにしろ持ち運ぶにしろ、重いよりは軽いに越したことはないだろう。
デザインに関しては、シルバーとブラックのコントラストが効いた、スタイリッシュなデザインのラムダッシュの方が個人的には好みだ。


ブラウンは機能性を追求した無骨なデザインという印象が強く、悪くはないが、ラムダッシュのようなスタイリッシュさは感じなかった。
機能面ではこのSportモデルで全く不満はない。しかし、「良い物を長く」使うという意味では、「毎日手に取るたびに気分が上がるか」というデザインの要素は重要だ。
デザインは好みの問題だが、「愛用品」として長く使うなら、購入前に実機を見て、自分の感性に合うか確認すべきポイントかもしれない。
自動洗浄の比較とコスト
サイズと使用感の違い


洗浄機本体のサイズは、ラムダッシュ/ブラウンともにほぼ同じくらい。どちらもある程度は洗面所のスペースは占有してしまう。
洗浄時の音に関しても、両者とも同じくらいの音量で、そこまで大きな差は感じなかった。
唯一違いを感じたのは、ブラウンは洗浄中に洗浄液(アルコール)がヘッド周辺から少し水跳ねすることがあったと言う点。
洗面所の周囲まで飛び散ることはなかったが、洗浄機の表面に水羽の跡が残るので、ここはブラウンの欠点とも言える。

洗浄剤や替刃のコストの比較

洗浄剤と替刃のコストを比較したのが以下の表だ。(※価格はAmazonでの実勢価格を目安に算出)
項目 | パナソニック ラムダッシュ (ES-CLV9S) | ブラウン シリーズ9 (9350cc) | 備考 |
洗浄剤の交換頻度 | 約1ヶ月に1回 | 約2ヶ月に1回 (*約8週間推奨) | ブラウンの方が交換頻度は低い |
洗浄剤 年間コスト | 約3,000円〜4,200円 (12個/年) | 約3,600円〜4,000円 (6個/年) | 1個あたりはブラウンが高いが、交換頻度が半分なため相殺され、年間コストはほぼ互角。 |
替刃交換頻度 | 外刃:約1年 内刃:約2年 | 網刃・内刃一体型: 約18ヶ月 (1.5年) | ラムダッシュはパーツが別々 |
替刃 年間コスト | 約6,000円/年 (外刃約4,500円/年 + 内刃約3,000円/2年) | 約4,700円/年 (替刃約7,000円/1.5年) | 交換頻度を加味して年割計算すると、替刃の年間コストは ラムダッシュの方が高価になる。 |
こうして比較してみると、洗浄剤の年間コストはほぼ互角だ。
一方で、替刃の年間コストは、計算上ラムダッシュの方がやや高くなるという結果になった。加えて、ブラウンは「網刃・内刃一体型」で交換がワンタッチで済む手軽さもある。
替刃のランニングコスト、そして交換の手軽さ。この両面において、ブラウンに分があるポイントと言えそうだ
まとめ
結論、乗り換えて良かったと感じる
当初はコスパ重視でブラウンを選んだ訳だが、使ってみて初めて、肌へのダメージの少なさに驚き、この点が個人的には最大のメリットになった。
深剃りの速さや振動の少なさ、デザインなど、今まで愛用していたラムダッシュに軍配が上がる部分はあるものの、シェービング後のヒリつきが、ブラウンに替えたことで完全に解消されたのはかなり大きい。
結果として、長年肌荒れに悩んできた自分にとって、ブラウンの方が自分に合っていると感じたと言うわけだ。
結局、ラムダッシュとブラウン、どちらがベストか?
僕の体験を踏まえ、今から電動シェーバーを選ぶ人へ、正直なアドバイスをまとめよう。
ラムダッシュがオススメな人
ブラウンがオススメな人
僕はブラウンに乗り換えて、毎日のルーティンが快適になった。
どちらを選んでも後悔はないだろうが、もしあなたが過去の僕のように、ヒリつきが気になる場合は、一度ブラウンの肌への優しさを体験してみてほしい。