ここ数年、電車の広告やネットの広告で目にする機会が多くなったと思うのが、「メンズ脱毛」の広告だ。
僕自身、自分の毛が特別濃い訳でも薄い訳でもないと思っているし、生えているとか生えていないとか、濃いとか薄いとか、自分だろうと他人だろうと、ほとんど気にした事がなかったというのが正直な所。
だから、「メンズ脱毛」なんて一生縁のないジャンルだとさえ思っていたのだが、嫌でも目に入ってくる広告に、デカデカと「男の身だしなみ」だとか「エチケット」だなんて言葉で主張されると、そんな僕でさえ「もしかして僕も少しは気にした方が良いのだろうか?」と思い始めてしまうから、広告の力は恐ろしいものだと改めて思う。
とはいえ、僕は何事も自分の頭で考えて判断をしたいと思うから、”なんとなく周りがやっているから” という理由だけで何か新しいことに挑戦する事は少ない。
ただ、その一方で、新しい物や未知の価値観について自分から知ろうともせず、頭から否定するような ”頭固いおじさん” にだけはなりたくないとも思うから、それまで興味のなかった「メンズ脱毛」についても自分で調べてみる事にした。
少し調べるだけでも、専門のサロンに行って脱毛する方法や、家庭でも実践できる方法など、様々な脱毛方法がある事が分かったし、確かに、脚や腕など肌が露出する状況で何の処理もされないまま毛が生えているのと、きちんと手入れがされて整った状態でいるのでは、受ける印象が違うというのも納得のできる話ではある。
ふと自分自身の経験を振り返っても、そういえば少し前に友人と温泉に行った時に、元々体毛の薄い友人と決して薄くはない自分を比べて「やっぱり毛がない方が清潔感があるな」と感じた事があった事を思い出した。その時は、「濡れてたから余計に目立って見えたのだろう」くらいにしか思わず、特に何も気にしていないつもりだったのだが、今思えば、そういった些細な経験がキッカケで「脱毛」というワードに無意識に興味を引かれていたのかもしれないなと思ったりもする。
まぁ、何はともあれ、ムダ毛を処理するという事が清潔感や身だしなみにつながるというのは一理あると思ったし、さすがに、初めから本格的に ”全身脱毛” をするまでの勇気はないが、家庭でできる範囲でならば「脱毛」というものに挑戦してみても良いかなと思った訳だ。
そう思ってからここ1年で僕が試してきたのは「脱毛クリーム」と「カミソリ」、「ボディシェーバー」の3つ。記事のタイトルにも書いたように、この中で個人的に良かったのはボディシェーバーだが、せっかく3種類の脱毛方法を実際に試してきたので、その体験について紹介できればなと思う。
脱毛方法については結構個人差があると思うから、どれだけ参考になるかは分からないけれど、僕のように「脱毛サロンに行くほどではないけど、自宅でできる脱毛にならちょっと興味あるかも」くらいの温度感の方がいれば、少しは役に立つ情報もあるのではないかと思うので、もし時間があれば最後まで読んでもらえれば嬉しい。
まず最初に試したのは脱毛クリーム
冒頭でも少し触れたが、僕は脱毛に興味はあるとはいっても、「そのためにわざわざ脱毛サロンに通うまではチョット…」くらいの温度感。
そこでまず最初にやったことは、脱毛サロンよりも低コストで、かつ、自宅できる脱毛方法を探す事だ。
僕が調べた範囲だと、専用の脱毛器具を使う方法、脱毛クリーム、脱毛ワックス、ボディ用カミソリなどが挙げられるが、家庭用脱毛機器に関しては意外と高価なものが多い。
普通の家電製品であれば、どのメーカーのどんな製品を購入するにしても、”部屋の空気を循環させる” だとか “お湯を沸かす” だとか、その目的にあった製品を選べば、多少性能に差はあれど、少なくとも製品を購入する目的は十分に達成出来るはずだろう。
たとえ欲しいと思ったものが他の商品と比べて値の張る商品だったとしても、僕は自分の気に入った物を長く使いたいと思うから、コスパが悪いと分かっていながら購入する事だってあると思う。
だが、家庭用の脱毛機器の場合はそうはいかない。なぜなら効果が個人差によって大きく変わるからだ。
そうなってくると、単純な性能だとかデザインだとかの前に、”脱毛” と言う目的事態、十分に達成できない可能性だってあり得る。
普通の家電製品には存在しない「個人差」が関係してくるという性質上、無闇に高価な脱毛機器を最初から試すのは、僕のお財布事情的にもリスクが大きい。
そこで、僕が最初に手に取ったのは、価格も手頃な脱毛クリームだ。
ネットに溢れる沢山のまとめサイトを見て回り、評価が高そうなものを選んで使ってみたのだが、それで分かった事が二つある。
一つは、脱毛クリームでもきちんと「脱毛」出来ると言うこと。
正直、クリームを塗って洗い流すだけで本当に脱毛なんてできるのかと半信半疑だったのだが、想像以上にツルツルになってビックリだった。
部位によってはどうしても塗りにくい部分もあったけれど、脚や腕など目につくところはしっかりと脱毛する事ができた。
実際にやってみるまでは「果たして男が脚や腕をツルツルにする必要が本当にあるのか」と躊躇う瞬間もあったのだが、実際にやってみると案外気持ち良い。
脱毛直後は、服なんかが肌に触れた時に感触がいつもと違うから、少し気持ち悪さもあったのだけれどそれはすぐに慣れたし、ムダ毛がないと肌が明るく見え、改めて清潔感が出るなとすごく実感した。
もう一つ分かったのは、脱毛後は肌が荒れる可能性があるという事。
僕の場合は、脱毛してから数日後に徐々に赤いポツポツが出始め、それがたまらなく痒かったのがかなりストレスだったのを覚えている。
デスクワーク中心の生活だったこともあって、気になり出すとずっと掻いてしまうし、あまり掻きすぎると今度はそれが原因で肌が荒れてしまう悪循環。
調べてみると毛嚢炎というものだそうで、ダメージを受けた毛穴に、汚れやバイ菌が入り込んでしまい、そこで炎症が発生しているそう。
脱毛後のケアを何もしていなかったからなのか、そもそも使用したクリームが肌にあっていなかったのかは分からないが、とにかく肌が荒れる可能性があると言うことが初めて脱毛クリームを使って分かった事だ。
続いて試したのはボディ用のカミソリ
脱毛クリームが肌に合わなかったとは言え、脱毛自体は実際やってみた感触も良かったし、定期的にやってみても良いかなと思ったので、次は肌が荒れないようにと思って試したのが、ボディ用のカミソリだ。
特にアレコレと調べたわけではないものの、脱毛クリームと違って毛を “カット” する訳だから、これなら肌が荒れることはないだろうと思ったのだ。
実際どうだったかと言うと、結果はカミソリでも赤いポツポツ(毛嚢炎)が出来てしまった。
よく調べもせずに思いつきでカミソリなら大丈夫と思っていたのだが、調べてみるとカミソリで毛穴を傷つけてしまう事でも毛嚢炎になる事があるらしく、まさしくそれが今回のパターンのようだった。
脱毛クリームを使った時と比べれば、ポツポツの数自体は少なかったが、それでもやはり痒みが出てしまう。今回は一応カミソリで処理した後にボディクリームを塗っておいたのだが、それでも毛穴へのダメージを完全に防ぐ事は難しかったようだ。
ただ ”脱毛” そのものに関しては、カミソリでもしっかりとムダ毛が処理する事ができていたと思う。
毛を肌の表面でカットするわけだから、すぐに髭剃り後のようなジョリジョリ感が出るのかと思っていたのだが、意外とそんな事もなく、毛を剃った後の肌触りは脱毛クリームを使った時とそれほど変わらないと感じた。
確かに脱毛クリームと比べると、毛が生えてくるのが若干早いような気もしたが、いずれにせよ肌が荒れてしまうので、僕の場合はどちらも定期的には使いづらいと言う結果だ。
方向性を変えて使ってみたのがボディシェーバー
脱毛クリームもカミソリも肌が荒れてしまう結果となったので、次に僕が試したのがボディシェーバー。
これは ”脱” 毛というより、毛を ”整える” ための商品で、イメージとしてはバリカンのように、3mmとか5mmとか決まった長さに毛をカットできるもの。
これなら間違いなく肌が荒れる心配はないし、これまで何度か脱毛を試してみて、ツルツルの状態ではなくても ”伸び放題” という訳でなければ、僕自身は気にならないし清潔感も損なわれないと感じたのだ。
結論から言うと、僕はこれが一番自分に合っていると感じている。
具体的に良かった点は、使い勝手とコスパの二つ。
使い勝手の面で言うと、やっぱり肌が荒れない事と、意外と綺麗に長さを揃えることができたのが良かった。
バリカンのようにアダプターを取り付けて毛をカットする事で任意の長さに綺麗に切り揃える事ができるし、肌を傷つける心配も無い。
今まで完全に脱毛していたときは、毛が生え始めの短い時など、チクチクとした感じがあって気になることもあったのだが、ある程度長さを保ったまま整えるだけならそうなることもなく、処理後も快適。
コスパの面で言うと、本体価格もそれほど高くなく、繰り返し何度も使えるので、無くなるたびに購入する必要がある脱毛クリームなどと比べてもコスパは良いと言えるのではないだろうか。
僕が実際に購入したのは以下のもので、価格はAmazonで3,000円ほど。
他の有名メーカーのものと比較しても安価だったので多少心配ではあったのだが、切れ味も問題なく、アタッチメントも1mm,3mm,5mmと3種類も付いていて使い勝手も良い。僕はあまり使う事はないがお風呂剃りにも対応していて、電池式ではなく充電式なのもありがたいところだ。
まとめ
今回は、ここまで僕の脱毛体験をご紹介してきた。
実際に試した「脱毛クリーム」「カミソリ」「ボディシェーバー」の内、個人的に一番良かったのがボディシェーバー。
完全な脱毛ができる訳ではないものの、ムダ毛を整えるだけでも清潔感が出るし、やっぱり肌へのダメージが少ないのが良い。
脱毛クリームもカミソリも一種類の商品しか試した事がないので、もしかすると肌に優しいものもあるのかもしれないが、僕はそこまでツルツルにする事にこだわりは無いので、当分はこのボディシェーバーを使っていく予定だ。
今まで全く縁のないものだと思っていた脱毛(正確には”脱”毛というより”整”毛といった感じだが)もやってみると意外と気持ちが良く、これからも定期的に整えたいと思っている。
効果には個人差があるから、ハッキリとこの商品はこうと言うことは難しいけれど、この記事を最後まで読んでくれた方は、自宅でできる脱毛に多少興味がある方が多いだろうから、そんな方達にとって少しでも何か役に立つ情報が提供できていれば幸いだ。